○高野町がん患者アピアランスケア支援事業助成金交付要綱
令和6年4月1日
告示第38号
(趣旨)
第1条 この要綱は、がん治療に伴う外見変化を補完するための医療用補整具(以下「医療用補整具」という。)を使用するがん患者及びがん経験者のがん治療に伴う心理的及び経済的負担を軽減するとともに、就労等の社会参加を促進し、療養生活の質の維持向上を図ることを目的として、医療用補整具の購入に要する経費に対し、予算の範囲内で助成金を交付することに関し、高野町補助金交付規則(平成8年高野町規則第13号。以下「規則」という。)に定めるもののほか、必要な事項を定めるものとする。
(助成対象者)
第2条 この要綱による助成金の対象となる者(以下「対象者」という。)は、次に掲げる全ての要件を満たす者とする。
(1) 助成金の申請日及び医療用補整具の購入日に町内に住所を有する者
(2) がんと診断され、がん治療を受けた者又は現に治療を受けている者
(3) がん治療に伴い脱毛又は乳房を切除した者で医療用補整具を購入した者
(4) 申請を行う医療用補整具の購入費用について、過去に本事業又は他の地方公共団体等が実施する同様の助成を受けていない者
(対象医療用補整具)
第3条 助成金の対象となる医療用補整具の種類は、次の表のとおりとする。
医療用補整具の種類 | 内容 |
医療用ウィッグ(全頭用) | がん治療に伴う脱毛に対応するために一時的に着用する全頭用ウィッグ(ウィッグ装着時のためのネットを含む。)であること。 |
乳房補整下着 | 手術による乳房の形の変化を補完するための補整下着(下着とともに使用する補整パッドを含む。)であること。 |
人工乳房・人工乳頭 | 手術による乳房の形の変化を補完するための装着式の人工の乳房及び乳頭(乳房再建術等によって体内に埋め込まれたものを除く。)であること。 |
(助成金の対象経費、額及び助成の回数)
第4条 助成金の対象となる経費は、対象者が使用するために購入した前条の医療用補整具に要した経費とする。ただし、付属品及びケア用品の購入に要した経費並びに医療用補整具の購入に要した交通費、郵送費等を除く。
医療用補整具の種類 | 上限額 |
医療用ウィッグ(全頭用) | 20,000円 |
乳房補整下着 | 10,000円 |
人工乳房・人工乳頭 | 左右それぞれにつき20,000円とする。 |
3 助成の回数は、医療用補整具1種類につき1回限りとする。
(助成金の申請)
第5条 助成金の交付を受けようとする対象者又はその保護者(以下「申請者」という。)は、医療用補整具を購入した日の属する年度の翌年度末までに高野町がん患者アピアランスケア支援事業助成金交付申請書(様式第1号)に、次に掲げる書類を添えて、町長に提出しなければならない。
(1) がん治療受診証明書(様式第2号)
(2) 申請に係る医療用補整具の領収書(当該医療用補整具の購入日、購入品目、個数及び購入金額の記載のあるもの)の写し
(3) その他町長が必要と認める書類
(助成金の交付決定及び通知)
第6条 町長は、前条の申請があったときは、当該申請に係る書類の審査を行い、その交付又は不交付について決定するものとする。
2 前項の規定により、当該助成金の交付を決定した場合にあっては、町長はその額についても併せて決定するものとする。
(交付決定の取消し)
第8条 町長は、前条第1項の規定により助成金の交付決定を受けた者が偽りその他不正の手段により交付決定を受けたときは、助成金の交付の決定の全部又は一部を取り消すことができる。
(返還)
第9条 町長は、前条の規定により助成金の交付決定を取り消した場合において、既に交付した助成金の全部又は一部の返還を命ずることができる。
(個人情報の取扱い等)
第10条 本事業の実施にあたっては、個人情報の取扱いに十分留意するとともに申請者及びその家族の心情に十分配慮した対応を取るものとする。
(補則)
第11条 この要綱に定めるもののほか、助成金の交付に関し必要な事項は、町長が別に定める。
附則
この要綱は、公布の日から施行し、令和6年4月1日以後に購入した医療用補整具について適用する。