高野の手仕事とは
「高野の手仕事」とは、高野山の歴史と風土に培われた高野町の伝統的なものづくりの総称です。高野町は、高野山を囲う八葉の峰をはじめとした、豊かな山林の恵みによって人々の暮らしがはぐくまれてきました。山上の僻地にありながら、この小さな地域には今なお多様な仕事が存在し、その多くは手作業や昔ながらの技術を継承し続けています。
しかし、日本社会の近代化がすすむ一方で、日本の林業は衰退の一途をたどり、各地の山林は荒廃し、昔ながらの技術や手仕事は次々に消滅しています。この高野山にさえ、その変化の波が年々押し寄せていることは間違いありません。
壊れたら修理して長く使うこと、世代を超えて受け継いでゆくこと。
「高野の手仕事」は、私たちの身近にある日本文化の奥深さに気づかせてくれます。
高野町では、先人の知恵や技、そして大切に守り続けてきた人々の心を1200年の歴史とともに次の世代へ受け継ぐため、「高野の手仕事プロジェクト」を推進してまいります。